違反・罰則

産業廃棄物の不法投棄リスクと罰則を解説!安全な処理業者の選び方

産業廃棄物の不法投棄リスクと罰則を解説!安全な処理業者の選び方

事業活動で発生した産業廃棄物は、廃棄物処理法に基づいて適正に処理することが義務付けられています。しかし、委託した処理業者が不法投棄などの違法行為を行った場合、依頼した排出事業者にも責任が及ぶことをご存知でしょうか。不法投棄に対する罰則は非常に重く、対処を誤れば会社の存続にも関わる事態を招きかねません。今回は、産業廃棄物の不法投棄に科される罰則の具体的な内容と、法的リスクを避けるための業者選びのポイントについて解説します。

産業廃棄物の不法投棄に科される罰則

産業廃棄物の不法投棄は、土壌汚染や水質汚濁などの環境破壊を引き起こすだけでなく、地域社会の安全や景観をも脅かす悪質な違法行為です。

そのため、廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)によって厳しく規制されており、違反した場合には重い刑罰が科されます。

ここでは、不適切な処理が発覚した際に、排出事業者と処理業者のそれぞれにどのような罰則が科されるのかを詳しく解説します。

排出事業者・処理業者両方に対する罰則

産業廃棄物の不法投棄やマニフェスト(産業廃棄物管理票)に関する違反が行われた場合、廃棄物を引き受けた処理業者だけでなく、元の排出事業者にも罰則が及ぶ可能性があります。

不法投棄に関する罰則

不法投棄に対する罰則は、個人・法人それぞれに定められています。

個人が産業廃棄物を不法投棄した場合、5年以下の拘禁刑または1,000万円以下の罰金、もしくはその両方が科されます。法人が業務に関連して不法投棄を行った場合はさらに重くなり、最大で3億円以下の罰金が科されます。

実際に投棄を行わなくても、不法投棄の未遂も処罰の対象となります。

また、不法投棄を目的として廃棄物を収集・運搬しただけでも、3年以下の拘禁刑もしくは300万円以下の罰金(または併科)に処される規定があります。

「業者に委託したから終わり」ではなく、委託先の処理業者が不法投棄に及んだ場合、依頼した排出事業者も責任を問われるケースがある点に注意が必要です。

出典:e-Gov法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(第25条第1項第14号・第2項、第26条第6号、第32条第1項第1号)」

マニフェストに関する罰則

廃棄物の処理経路を追跡するマニフェストへの違反にも、厳しい罰則が設けられています。

廃棄物を引き渡す際にマニフェストを交付しなかった場合や、虚偽の記載をした場合は、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金、もしくはその両方が科されます。

マニフェストは正確に発行し、法律で定められた5年間の保管義務を確実に守ることが求められます。

出典:e-Gov法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(第27条の2第1号)」

排出事業者に対する罰則

排出事業者は、自社から出た産業廃棄物が最終的に適正処理されるまでを見届ける重い責任を負っています。特に、処理を委託する際の業者選びや手続きに違反があると、以下のような厳しい罰則を受けることになります。

無許可業者への委託に関する罰則

「産業廃棄物処分業許可証」や収集運搬業の許可を持たない無許可の業者に処理や運搬を委託した場合、排出事業者には5年以下の拘禁刑または1,000万円以下の罰金、あるいはその両方が科されます。

会社組織としての責任だけでなく、実際にその委託業務を担当した従業員個人も責任を問われる点に注意が必要です。

委託する前には、相手の業者が確実に許可証を持っているかを目で見て確認しなければなりません。許可証の有効期限(原則5年)が切れていないか、更新中であるかどうかのチェックも欠かせない確認事項です。

出典:e-Gov法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(第25条第1項)」

処理業者に対する罰則

廃棄物処理を業として行う処理業者に対しては、許可の取得や行政からの指導の遵守が不可欠な要件となります。これらに違反した場合、事業の存続に関わる重大な罰則が下されます。

無許可営業に関する罰則

都道府県知事などから適切な「産業廃棄物処分業許可証」を取得せずに営業活動を行った場合、5年以下の拘禁または1,000万円以下の罰金、あるいはその両方が科されます。

処理業者にとって、無許可での営業や法律違反は行政処分を受けるだけでなく、社会的信用を完全に失うことになり、事業継続が困難な状況に追い込まれます。

出典:e-Gov法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(第25条第1項)」

改善命令違反に関する罰則

施設の維持管理基準が守られておらず、行政から改善命令が出されたにもかかわらず、それに従わず放置した場合、3年以下の拘禁または300万円以下の罰金、あるいはその両方が科されます。

改善命令を無視し続けると、企業名が行政によって公表されるリスクもあり、大幅なイメージダウンに直結します。

出典:e-Gov法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(第26条第1項)」

不法投棄を防ぐための業者の選び方

産業廃棄物の不法投棄リスクを未然に防ぎ、排出事業者としての責任を果たすためには、「信頼できる処理業者」を正しく選定することが最も重要です。業者選びの際は、以下のポイントを必ず確認してください。

許可証の内容を細部まで確認する

業者選びでまず確認すべきは、有効な許可証を持っているかどうかです。許可証の提示を受け、有効期限を確認した上で写しを保管しましょう。委託したい廃棄物の種類や処理方法が許可証の事業範囲かどうかも必ず確認してください。

また、許可証に記載された許可番号を行政のデータベースで照合し、偽造・改ざんの有無や業者の実在を確認することも欠かせません。

収集運搬と処分を別々に依頼する場合は、それぞれの許可証が揃っているかどうかも確かめましょう。

処理可能な廃棄物の種類と実績を確認する

自社の廃棄物を確実に処理できる能力があるかを見極めることも大切です。特殊な廃棄物への対応能力や、安全に処理できる施設・設備を備えているかを確認しましょう。対応できない廃棄物を無理に引き受けた業者に委託すると、不法投棄につながるリスクが高まります。

過去の処理実績や、処理後にリサイクル・再資源化を行っているかどうかも、信頼できる業者を見極める判断材料になります。廃棄物の適正処理に積極的に取り組んでいる業者ほど、法令遵守の意識が高い傾向にあります。

見積もりの明確さと透明性を確認する

見積書では、処理料金の内訳・費用の算出基準・追加料金が発生する条件などが明確に記載されているかを確認しましょう。複数の業者から見積もりを取り比較することで、適正な費用相場を把握できます。

極端に安価な見積もりには注意が必要です。不法投棄などの不適切な処理でコストを削減している可能性があるため、相場より大幅に安い業者への依頼は慎重に判断してください。

詳細な契約書の締結とマニフェストによる管理を行う

処理業者との契約書には、具体的な処理内容・双方の責任範囲・法令遵守の義務・トラブル発生時の対応方法などを詳細に明記し、認識のズレを防ぎましょう。曖昧な取り決めは、後々のトラブルにつながりかねません。

契約後はマニフェストを正しく発行し、廃棄物が最終処分まで計画通りに処理されているかを追跡・確認してください。管理を徹底しておくことで、万が一トラブルが発生した際にも、適正処理の証明として活用できます。

現場の視察とコミュニケーションを実施する

書類上の確認にとどまらず、実際に処理業者の施設へ足を運び、設備の稼働状況や廃棄物の保管状態を目で確かめることが重要です。経営者や担当者と直接対話し、法令遵守への意識や信頼性を見極めましょう。

コストを優先するのではなく、法令遵守と適正処理を確認した上で依頼先を選ぶことが、不法投棄リスクを根本から防ぐ最善策です。

適切に産廃処理するなら東海環境へご相談ください

産業廃棄物の不法投棄リスクを回避し、確実で安全な処理を実現するためには、信頼できるパートナー選びが何より重要です。

東海環境は、廃棄物の適正処理を徹底するとともに、汚泥・木くず・金属くず・廃プラスチック・繊維くず・ガラスくず・紙くず・ゴムくず・がれき類の9品目の産業廃棄物処理許可を取得しています。

完全自社一貫体制によるコスト削減と、大阪5拠点のネットワークを活かした機動力ある対応が強みです。最新プラントによるリサイクル率80%を実現しており、複数種類が混在する混合廃棄物も、依頼者側での分別不要でそのまま受け入れています。

マニフェストの発行から処理委託契約の締結まで担当者が丁寧にサポートするため、法令遵守の手続きに不安がある方にも安心してご利用いただけます。当社で対応できない廃棄物についても、グループ拠点で回収できる場合がありますので、まずはお気軽に東海環境へご相談ください。

>>東海環境へ産廃処理について相談する

Pick up

編集部おすすめ記事